発達障がいとは

発達障がい とは

“「自閉症」「アスペルガー症候群」、その他のこれに類する脳機能障害であり、その症状が通常低年齢において発症するもの”と定義されています。

発達障がいの種類

発達障害には複数の種類が存在しますが、そのどれもを明確にわけて診断することは非常に困難だとされています。障害ごとの特徴がそれぞれ重複していたり、また年齢や環境により目立ったり目立たなかったりする症状があるため、これらの要素や診断時期により、診断名が異なることもあるのです。

発達障がいの特性

1.自閉症

自閉症の症状に関しては以下の通りです。

・言語能力の発達遅れ
・コミュニケーション障害
・対人/社会性障害
・パターン化した行動やこだわり

尚、自閉症によく似た症状で、アスペルガー症候群もあります。

 

2. アスペルガー症候群

対人関係の障害(限定的、常同的な興味、行動および活動を行う)においては自閉症と共通している症状。違う点は、明らかな認知・言語の発達に遅れを伴いません

 

どちらの場合でもこだわりの強さなどが原因で対人関係への障害を引き起こす可能性が高いです。
自閉症・アスペルガー症候群の症状や詳細の差については以下のリンクより参考ぺージをご覧下さい。

 

■参考
厚生労働省 e-ヘルスネット 様「ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について」より
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html

 

3.AD/HD(注意欠陥多動性障害)

主な症状

・多動性(おしゃべりが止まらない、待つことが苦手でうろうろしてしまう)
・注意力散漫(同じミスを繰り返す、等)
・衝動性(約束/決まり事が守れない、せっかちでいらいらする 等)

一般的に、多動や不注意といった行動が立つのは学齢期までの場合が多く、思春期以降にこういった症状が目立つことが少なくなるとも言われています。

また、ADHDであるという判断は、
1.不注意・多動等の状態が同年齢の発達水準よりも低く、その傾向が頻繁に認められること
2.症状のいくつかが12歳以前より認められていること
3.2つ以上の状況(家庭・学校・職場・その他の活動中など)において障害になっていること
4.発達に応じた対人関係や学業的/職業的な機能が障害されていること
5.症状が、統合失調症もしくはその他の精神的な障害などの経過中に起こるもではなく、またその他の精神疾患等の症状では説明できないこと。

以上のような条件によって判断されることが多いです。

尚、ADHDの症状の詳細につきましては、下記のリンクより参考サイト様へおこしください。

■参考
厚生労働省 e-ヘルスネット 様「ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html

4.学習障がい

一般的な症状として、

・読書時に識字性が著しく低いタイプ
・文字を書く等、書字表出能力が著しく低いタイプ
・算数等、計算においての能力が著しく低いタイプ

大きく分けて上記のような3つのタイプに分類されます。

学習障害には的確な診断・検査が必要となり、障がいを持つ一人ひとりに対しての認知能力やその特性に基づいた対応を行っていくことが求められます。

また、ADHDなどの他の障がいと併発してしまっている場合には、それらを考慮したうえであらゆる環境に適したケアを家族・医療関係者が行い、連携を続けていかなければなりません。

学習障がいについてはこちらのブログで紹介しております。ご参考まで。
■学習障がいとは?
https://startworkmedaka.com/syogai/learning-disability/

 

尚、学習障害に関する詳細につきましては、下記参考サイト様のリンクよりご確認ください。

■参考
厚生労働省 e-ヘルスネット 様「学習障害(限局性学習症)」より
学習障害に関する詳細

 

発達障がいにおいて大切なこと

発達障害は、その症状の範囲が広く診断が難しい障がいで有名です。診断されていた障がいとは違っていたために家族や本人が傷つくこともあります。

また、大人になってから自身の発達障害に気づく方も多く、昨今では「大人のアスペルガー」「大人のADHD」という言葉も良く耳にするようになりました。何かがうまくいかない、いつも周囲になじめないなど、障がいなのかどうかも判然とせず、鬱等の症状を併発してしまうことも多いです。

発達障害において大切なのは、その人がどんなことが得意で何が不得意なのかを周囲の人たちが気付き、支えてあげること。これは障がいをお持ちでない人達同士にも言えることで、障がいを障がいとしてでなく、その人達の持つ「個性」として受け入れ、サポートしていくことがお互いに良好な関係を築くために必要なことなのです。

PAGE TOP