精神障がいとは

精神障がいとは

最近、よく耳にするようになった精神障がい。しかし、実際にどのような障がいなのか?なぜ生じてしまうのか?どうすれば良いのか?など、わからないことも多いかと思います。今回は、ご質問を頂くことが多い4つの内容についてお話させて頂きます。

定義

まずは、定義と精神障がいの特性について代表例を挙げさせて頂きます。
障害者基本法の第2条では精神障がい者を「精神疾患があるため長期にわたり日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態にある人」と定義しています。

精神障害のよくある症例

精神障害の中でも、
・統合失調症
・気分障害
・高次脳機能障害
など様々ございます。

統合失調症

『幻覚』や『妄想』が代表的な症状ですが、それ以外に考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く病気でもあります。約100人に1人の割合で発症すると言われており、比較的一般的な病気になります。統合失調症を発症しやすいのは、10代後半の思春期から20代と言われています。『育て方』や『遺伝』の問題だけで生じるのではなく、学校生活や社会生活などから生じるストレスも関係があり、さまざまな要因が関与していると考えられています。

気分障害

ストレスに関わる障害であり、うつと双極性障害に分けることが出来ます。
うつは、身体の症状や気分の落ち込み、そして意欲の低下などが長期にわたって続くこととで、自分が価値のない人間のように考えてしまい、自殺を考えて実行に移そうとするなど、日常生活に大きな支障をきたす病気です。
双極性障害は、うつ状態と躁状態(気持ちが異常に高揚してハイテンションになる)を繰り返すなど症状に波があることです。うつ状態で過ごすことがほとんどなのですが、数日から数週間で、これまでには考えられないような、急な浪費をしたり、眠らずに働き続ける。自信が湧き出て人の話を聞かなくなる事などがあります。このように症状に波があるので、他者から怠けている。サボっている。と誤解されてしまうことがあります。

高次脳機能障害

交通事故や脳の病気になることで、ダメージを受けて生じる障害です。記憶障害や注意障害、毎日行っている行動や計画を立てられなくなる遂行機能障害があります。また、ささいなことを強くこだわり自己主張が強くなった。怒りっぽくなる。我慢が出来なくなった。子供っぽくなった。などの症状も挙げられます。

尼崎市の精神障害の現状

厚生労働省「患者調査」と尼崎市保健所によると、精神疾患を有する総患者数は419.3万人であり、中でも気分障害が最も多い状態です。尼崎市の精神疾患患者の実数は把握できませんが、平成29年3月末現在で精神科通院者数は7,379名で毎年200~300名程度増加し続けています。神戸市を除く、兵庫県下では尼崎市が最も多い状態です。

なぜ精神障害は起こるのか?

原因の分類

精神障害は、脳の働きの変化があったり、神経間の情報伝達がうまくいかない状態になることによって起こりますが、その原因は、外因性・心因性・内因性の、大きく3つに分類されています。

外因性精神疾患(精神障害)

外傷や疾患、薬物の影響など特定の明確な理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるものです。原因としては、脳挫傷や感染症などが挙げられます。

心因性精神疾患(精神障害)

心理的ストレスが原因で症状が出てくるものです。ストレス反応(急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症があります。

内因性精神疾患(精神障害)

原因がはっきりしないのに精神症状が見られるものです。代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられ、この内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もあります。

精神障害は過度なストレスなどがきっかけで、脳の神経細胞における情報の伝わり方に問題が生じて発症すると考えられています。神経の細胞から細胞へ情報を伝えているのが『神経伝達物質』になります。そのうちセロトニン、ノルアドレナリンが、気分や意欲など人の感情に関わる情報の伝達をコントロールしていると考えられています。一説に、うつは、このセロトニン、ノルアドレナリンが減ることで引き起こされるとされています。
原因として特に多いのが、『人間関係によるストレス』『環境の変化によるストレス』です。大切な人との死別や、離婚、リストラ、病気になるなど悲しい・辛いことが原因でうつになることは、イメージしやすいと思います。しかし、それ以外にも結婚や昇進、引っ越し、旅行など思いがけないことが発祥の引き金になることがあります。

精神障害を放っておくとどうなるのか?

精神障害の場合、特に外傷などがあるわけではなく、周りからは気にかけられないこともありますが、精神障害の症状をそのままにしておくことはお勧めできません。

放置してしまうと、極限まで思い詰めてしい正常な判断能力を欠いたり、不眠や過食といった身体的健康面に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

また精神障害は再発しやすい病気ですので、いったん症状が落ち着いても長期にわたって治療を続ける必要があります。
治療を中断して再発を繰り返すと、
精神機能や社会的な機能が低下して、今までできていたことができなくなる、
薬が効きにくくなって回復に時間がかかるようになった結果多くの方が再入院になるなどのリスクが存在します。

実際に精神障害でSTART WORKを利用されている方の声

利用者 T.K(当時35歳)

私は躁うつ病で社会復帰を目指すため、リハビリとしてスタートワークへ通い始めました。
利用してすぐ体調を崩したことがありました。そのときにスタッフから激励の電話が何回もあり、「皆勤を目指して頑張ろう。」という気持ちになりました。体がつらいこともありますが、スタッフのみんなは優しく、親切で毎日が楽しく利用させていただいております。
メダカを通してどのようなことをすればいいか、みんなでアドバイスや意見交換もでき、楽しく参加できます。

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Tel:06-6480-5981

Mail:start.work.medaka@gmail.com

担当:北井

 

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